オープンハートの梅澤のりです。
日本人と外国人の両親をもつI君との思い出(上)からのつづきです。
人から3度見されるほどイケメン&トライリンガルのI君・・・ 人生エンジョイできそうな気がしますが、実際はまるっきり逆でした。
彼は自分の中にプラスの何かが存在するなんて全く考えられないようでした。私は単純に
「そんなにイケメンなのに何で?」
「3か国語使えるなんて、人から羨ましがられるよね?!」
と本人によく言っていましたが、彼にとっては「べつに・・・」と。
特に人目を引いてしまうルックスに一番嫌悪感を覚えていたようです。
I君のママと私の夫が知り合いだったことで家族づきあいが始まり、そしてI君とも仲良くなりました。
不登校で家族以外との接触がなかったI君にとって、年の離れた私は、学校の先生&親戚のお姉さんをミックスしたような存在だったようです。
I君のママから頼まれ、また夫からの勧めもあり、平日の夜は2人で時々ご飯を食べにいっていました。(夫は私が一人で夕食を食べるのを申し訳ないと感じていたため)
私も年の離れた弟のような気がして、不思議とI君と一緒にいることを煩わしくは感じなかったのです。
多分、私の中にも「根無し草」のような感覚があったので、I君と共感できる何かがあったのかもしれません。
「人の悩みは、外からはわからない」・・・I君との時間を通して、つくづく感じたことでした。