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自信がない自分を変えたい

「何をするにも自信がない」と感じているA様。そんな自分を変えたいということでお越しになりました。A様は既に以前、ヒプノセラピーを受けたご経験があることから、幼児退行で進めることにします。

 

出てきたのは3歳のころ。家の中にいて、お母さんは本を読んでいます。お母さんに話しかけても無表情です。お母さんに言いたいことは?と聞くと「笑ってほしい」とのこと。でもそれをお母さんに伝えるよう促すと「どうせ言っても笑ってくれない」と口を閉じてしまいます。

 

A様とお母さんとのやりとりが少しあり、次は食事の場面へ。今度はA様、お姉さん、お母さんと3人での食事。お父さんは会社です。どんな状況かと伺うと、「3人ともただ黙って食べてる。話しはしていない」とのこと。淡々とした食事の様子が伝わってきます。

 

次にA様の目の前にお母さんに出てきてもらい、お母さんに伝えたい気持ちをダイレクトに伝えるよう促しますが、「言ってもダメ」とここでも拒否・・・ 

 

そこで、今度は人格交代でお母さんの中に入り、お母さんの気持ちなどを聞いてみます。

 

実はAさんのお母さん、同居している義理のご両親との関係がうまくいかずに悩んでいました。お母さんからでてきた言葉は

 

義理の両親からいつも見張られているみたいで疲れた・・・

義理の両親が出かけている時は自分の好きなことだけしていたい・・・

(Aさんの)お姉ちゃんは身体が弱いから、気にしないといけない・・・

Aは友達と遊ぶから、私が構わなくても大丈夫・・・

 

そして、またAさんに戻り、気持ちを聞いてみると「お母さんが遊んでくれないから一人で遊んでた。本当はお母さんと一緒に遊びたかったのに」と・・・ お母さんにその気持ちを伝えるか聞くと、再度、「言ってもダメ どうせダメ・・・」という言葉がでてきます。

 

催眠から覚めたAさんは、とにかく「母親には何を言ってもダメ」という諦めの気持ちが強かったと仰っていました。今後はここがキーポイントになるでしょう。

 

幼児退行で、心の不調の原因となっている幼少期の出来事を再体験⇒表現できなかった感情をだす⇒褒めて癒す・・・のプロセスを行うことで、心の穴が埋まり、存在価値が高められ、自信を取り戻すことに繋がります。A様はあと数回のワークが必要ですが、自信を取り戻すための暗示もしっかりいれていきます。

 

催眠から覚めた後のA様、目が一回り大きくなり、目の奥が綺麗に澄んでいました。